2024.5.17
院長ブログ
神経の保存

投稿:渡瀬 秀彦
むし歯が進み、神経まで到達してしまうと
基本的に神経は死んでしまいます。
死んだ神経はばい菌の巣になってしまいますし
その過程で、強い痛みが出ることが多いので
神経を取る処置をしなければなりません。
ただ、神経を取ってしまうと歯自体がもろくなってしまいます。
そこで、感染が軽度な場合は神経を残す処置が
試せる場合があります。

真ん中の歯の左側が黒くなっていますがこれが虫歯です。

むし歯を取ったところです。神経が出てしまっていることがわかります。
今回は感染が軽微な可能性が高かったので、神経を残す処置をしてみました。

薬を置いて、3か月待つと

神経が薬によって固い組織に置き換わりました。
うまくいくと、歯の寿命を守ることができる
とても有効な処置です。
もちろん、いいことばかりではなく、デメリットとして
感染の程度は、完全な診断ができないので試してみるしかないこと、
うまくいかない場合は、痛みが出る可能性があること
治療が長くなる傾向がある
などがあります。
やっておけば間違いない、といった処置ではありませんが、
興味のある方はご相談ください。